2025.11.10
移転新築に伴う院内ネットワーク構築
~移転に伴う業務停止時間を最小限に~
お客様名
医療法人社団千葉光徳会千葉しすい病院 様
所在地
千葉県印旛郡酒々井町上岩橋1160-2
導入事例の要点
-
課題
- 移転に伴うシステムの引越し、切替えに関する不安
- セキュリティー対策と通信ポリシーの取り決めができていない
- 患者様、職員向けのフリーWi-Fi環境を提供したい
- 遠隔地から電子カルテを参照できる仕組みを作りたい
-
提案
- システムベンダー各社との調整業務の代行
- UTM導入、各セクション合うポリシーの再設計
- 1台の無線APで複数のSSIDを出し、サービスを提供
- 外部接続専用ネットワーク構築
背景と目的
千葉しすい病院様は平成9年千葉県富里市に療養型病院として開院されましたが、令和元年12月に名称を「中沢病院」から「千葉しすい病院」改称され、千葉県印旛郡酒々井町に移転・開院されました。
弊社はその移転新築に伴う、院内ネットワークの全般について設計・構築・運用保守にわたりお手伝いさせていただきました。
お客様は当初IT環境の新規構築に伴い、複数の課題や不安を抱えていました。
まず、システムの引越しや切替えに関して、電子カルテや会計システムなどの基幹業務に関わるシステムが一時的に停止することや、新しい環境での動作確認やトラブルに対する対策が懸念材料となっていました。
また、セキュリティー対策やポリシーの取り決めが未整備であることや、患者様や職員様へフリーWi-Fiのサービスを提供したいが、情報漏洩や不正アクセスなどのリスクがさらに高まることに対して不安を持たれていました。
さらに、訪問看護や遠隔診療を目的として、遠隔地から電子カルテを参照できる仕組みを構築したいというニーズもありました。
これらの課題に対して、具体的な解決策をご提案しながら設計・構築に携わらせていただきました。
効果
複数のシステムベンダーとの調整業務(引越し、切替え、システムの連携)を代行することで、関係各社との連携を円滑に進め、お客様の移行作業の負担軽減に貢献しました。
また、セキュリティー対策の強化としてUTM(統合脅威管理)を導入し、病院内の各セクションに適した通信ポリシーを再設計しました。これにより、情報漏洩や不正アクセスのリスクを抑えつつ、業務に支障をきたさない柔軟なネットワーク運用が可能となりました。
また、患者様や職員様向けにフリーWi-Fi環境を提供するため、1台の無線アクセスポイントから複数のSSIDを発信する構成を採用しました。これにより、業務用とゲスト用のネットワークを論理的に分離し、利便性とセキュリティ性の両立を実現しました。
さらに、遠隔地から電子カルテを安全に参照できるよう、外部接続専用のネットワークを新たに構築しました。この仕組みにより、医師や職員が院外からでも必要な情報にアクセスできるようになり、診療の質と業務効率の向上に貢献しています。
