2025.11.10
公衆無線LAN環境整備事業
~災害時の有効な通信手段の確保と住民サービスの充実~
お客様名
南山城村 様
所在地
京都府相楽郡南山城村大字北大河原小字久保14番地1
導入事例の要点
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課題
- 災害発生時における防災拠点での通信手段の確保
- 村内施設(防災拠点)の利用促進に貢献
- 観光地としての魅力向上に貢献する情報発信
- 管理業務の負担軽減
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提案
- 多機能認証装置
- 多機能VPNルーター
- ネットワーク監視システムと保守対応
背景と事業目的
南山城村は京都府の最南端・最東端に位置し「宇治茶」「煎茶」の名産地として知られる自治体であり、集落の大半が山間僻地に点在することから、昨今全国各地で頻発する自然災害へ備えることを目的として、総務省の「公衆無線LAN環境整備支援事業」を活用し、村内9か所の防災拠点にWi-Fi設備を導入した事例です。
本事業は、災害発生時の有効な通信手段として地域住民に提供することが本来の目的ですが、平時においては地域住民や旅行者に向けてWi-Fiサービスを提供し、南山城村の観光地としての魅力向上、各施設(防災拠点)の利用促進、集客力向上を図りたいというご要望に沿って、設計・提案・導入・運用保守のお手伝いをさせていただきました。

提案と導入効果
本システムの提案にあたり「公衆無線LAN環境整備支援事業」の要件を満たすために必要な技術的要素について、お客様にご説明の上理解をいただきながらシステムの設計・提案をさせていただいた。
また南山城村には専任のシステム担当がいらっしゃらないため、システムの設計においてはできるだけ簡潔な運用が可能となる構成を重視した。
また各防災拠点を結ぶ回線については「南山城村高度情報ネットワーク網」を有効活用し、コスト削減に努めた。
多機能認証装置の導入により、複数の接続認証方式を採用することができ、認証時に簡単なアンケートの取得や観光情報などの配信が可能に。また災害発生時にはワンクリックで災害モードに変換することができる。
ネットワーク監視システムはネットワーク全体を常時監視し、トラブルを検出。各種ログ収集機能も備えているため、速やかなトラブル原因の特定が可能に。またリモート保守を平行利用いただくことで障害復旧までの時間軽減を実現しています。
