2025.11.10
回線の二重化によるインターネット通信の安定化
~安定したフリーWi-Fiの構築~
お客様名
某医療機関 様
所在地
導入事例の要点
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課題
- 平素から広帯域の通信を使用する為、輻輳が頻発し、インターネット通信の遅延が発生していた
- それとは別に職員用のフリーWi-Fiを、業務用のWi-Fiとは別に構築したい
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提案
- 既存のネット回線とは別に、10Mbpsの帯域保証型の新規回線を契約
- 既存のネット回線はそのまま業務用のサブ回線として、FortigateのSD-WANにて設定
- サブ回線としてだけではなく、職員用のフリーWi-Fiのインターネット出口として常時利用、業務用とはインターネットの出口を分ける形にて
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効果
- 10Mbpsの帯域保証がされるので、通常業務が行われる時間帯でも、インターネット向けの通信に目立った遅延は発生しなくなった
- 既存のネット回線もサブ回線として運用したので、いざ新規回線の不具合が起きても業務に影響が無いようにした(可用性)
- 職員のフリーWi-Fi用SSIDを設定し、インターネットの出口を業務用と分けたことで、業務用NWのセキュリティも担保
課題
本件のお客様では、平素から業務でインターネットを利用されるケースが多く、ビデオ通話を使った研修なども頻繁に行われているため、インターネット回線の利用が輻輳した場合、一時的に発生する回線スピードの低下が大きな問題となっていました。
また福利厚生の一環として職員向けのフリーWi-Fiを導入したいというご要望もあり、且つ現行ネットワーク機器が比較的新しいものが多いため、大規模なリプレイスを伴わない方法で諸問題を解決できないかというご相談をいただいた。

提案
メイン回線として10Mbpsの帯域保証型回線を新規導入し、もともとあった回線はネットワークの出口となるゲートウェイに接続し、サブ回線として回線の冗長化を図るブランを提案した。
職員向けフリーWi-Fiについては、すでに利用されている業務用途のWi-Fiに、職員向け電波(SSID)を追加設定する方法と、付加分散対策を目的として、新たにゲートウェイ(ルーター)を増設するプランを提案した。

効果
回線スピードの低下問題については、帯域保証型回線導入による効果と、ゲートウェイのSD-WANの機能により、万が一メイン回線に障害が起きてもサブ回線へ自動的に切り替わるため、通常業務での速度改善に加え、より安定したインターネット通信をすることが可能となりました。
フリーWi-Fiについては、出口となる回線にサブ回線を利用することで、職員によるアクセス増加に伴う業務用途Wi-Fiのスピード低下を回避することができた。
また現行ネットワーク機器を最大限活用しながらの再構築であったため、導入コストの削減に貢献した。
