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広島県全域を網羅する医療ネットワーク HMネット

2025.11.10

広島県全域を網羅する医療ネットワーク HMネット

  • #ネットワーク構築
  • #医療/介護

お客様名

一般社団法人広島県医師会

所在地

広島市東区二葉の里3丁目2番3号

導入事例の要点

  • テーマ

    • 地域医療連携の為に、各医療施設から県医師会センターへVPN網を張りたい
    • 院内の電子カルテSVを直接インターネットへ繋げるのはセキュリティ上の観点から防ぎたい
    • 各施設ごとに独自のネットワーク構成を取らずに、体系を統一化させたい
  • 効果

    • 診療情報を送信する開示病院のNW構成について、DMZ領域を設けてカルテデータをアップロードするためのSVを別途用意、院内NWとインターネットの中間に設置する
    • データの送信に最低限必要なプロトコルやIPアドレスをDMZルーター側にて制御、FWポリシーの作成

ひろしま医療情報ネットワーク(以下、HMネット)とは、平成23年11月に広島県が策定した「広島県新地域医療再生計画」に基づき、国の地域医療再生臨時特例交付金を活用した事業であり、県内の患者の診療情報をひとつのネットワークで共有し、効率的な医療活動を行うことで、患者の経済的負担や身体的負担を軽減できるサービスです。

HMネットでは、病診間・病病間の診療情報の開示・参照が実現され、将来的には集中管理した投薬情報等の利活用による日常診療の効率化や災害時・救急時の迅速な対応も可能となります。

利用者様は専用の「HMカード」を発行することで、HMネットに参加した病医院や薬局間で診療情報を共有することが可能となります。

総合病院(開示施設)で診断した内容や、薬局での処方情報がデータとして記録されており、HMカード1枚で詳細な診療情報をかかりつけ医に伝える事ができます。

また診療所側では、基幹病院へ通院されている患者様の診療情報(検査結果や投薬内容等)をインターネットへ接続されたパソコンがあれば安全に閲覧する事が出来ます。

新たに電子カルテ等を導入する必要が無く、医療体制が十分でない地域の医療のサポートに繋がります。


カワミツでは、HMネットシステムへ診療情報を開示するため、各種サーバーのネットワーク領域(DMZ領域)を構築させていただきました。

DMZとは、院内のサーバーをインターネット経由でアクセスできるように際、院内の他のサーバーと切り離して利用するネットワーク領域の事を指します。

DMZ:DeMilitarized Zone(非武装地帯)

インターネットに公開するサーバと公開しないサーバの間にファイアウォール(UTM)を導入することで、非公開サーバやクライアント端末等の院内 ネットワーク への通信は、UTMのポリシー設定により制御する事ができます。

インターネットから、そして内部の院内ネットワークからそれぞれのサーバーに対して許可をするIPアドレス帯や通信ポリシーについてお客様とヒアリングを重ね、しっかりとセキュリティが担保されたネットワークの構築をさせていただきました。

これにより、より安全でセキュアな通信の元での医療連携システムが可能となります。なく、なるべく体系を統一化して管理&運用をしていきたい。

HMネットの構築において、広島県医師会様より表彰をいただきました。
※カワミツ産業株式会社(旧社名)

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