2025.11.10
校内ネットワークの安定化とセキュリティの強化
お客様名
某学校法人 様
所在地
導入事例の要点
-
課題
- デジタル教材への移行やオンライン英会話授業などの利用によるトラフィックの増加に備えたい
- 教育系/生徒系/フリーWiFiと3つのセグメントで運用してるネットワークを監視して軽負担な運用管理をしたい
- 有害サイトへの接続や不正接続などに対するセキュリティを強化したい
-
効果
- 負荷分散装置による特定の機器への過負荷を防止し安定した通信を実現
- 総合監視システムを導入し包括的管理による管理者の負担軽減に貢献
- Webフィルターや認証システムによる高セキュリティのネットワークを実現
悩み
教育ICT化に対応した、安全で安定したネットワーク環境の整備
教育ICT化に対応する中で、学校現場ではネットワーク環境の見直しが必要になっています。
デジタル教材の活用やオンライン英会話授業などが増えていくことで、通信トラフィックの増加が見込まれており、これに耐えうる安定したネットワーク基盤の整備が求められていました。
また、ネットワークに不具合が発生した際に原因の特定や復旧に時間がかかるケースが多く、授業や学習活動に支障をきたす恐れがありました。
生徒にWi-Fi環境を提供するにあたっては、情報漏洩や不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策が重要です。セキュリティ施策を講じることで、安全・安心な学習環境を提供したいとのことでした。
提案

負荷分散装置の導入
多くの学生や教職員が同時にインターネットを利用するため、特定のサーバーやネットワーク機器にアクセスが集中し、処理能力を超えてしまうことがあります。これにより、通信速度の低下や接続障害といったボトルネックと呼ばれる状況が発生する可能性があります。
この問題を解決するために「負荷分散装置(ロードバランサー)」を導入しました。この装置は、ネットワーク上のトラフィックを複数のサーバーに均等に分配することで、特定の機器に負荷が集中するのを防ぎます。これにより処理能力の偏りを解消し、ネットワーク全体の安定性を向上させることができました。
総合監視システムの導入
学校のネットワークは、教育・研究・事務など多様な用途で利用されており、常に安定した運用が求められます。そのため、ネットワークの状態をリアルタイムで監視できる「総合監視システム」を導入しました。
このシステムは、トラフィックの流れや機器の稼働状況を一括して監視し、異常が発生した際には即座に管理者へ通知します。これにより、障害の早期発見と迅速な対応が可能となり、ネットワークの信頼性が高まりました。また、不具合時の対応に労力がかかっていた管理者の負担も軽減され、より効率的な運用が実現しています。
生徒向けWi-Fi提供におけるセキュリティ強化
学生が自由にWi-Fiを利用できる環境を提供するにあたり、同時にセキュリティ対策も重要です。以下の2つの対策により、安全なネットワーク環境を構築しました。
・ Webフィルターの導入
インターネット上には、学習に不適切なサイトや有害なコンテンツが存在します。Webフィルターは、こうしたサイトへのアクセスを自動的に制限する仕組みであり、学生が安心してインターネットを利用できるようにします。教育的観点からも、健全な学習環境の維持に貢献しています。
・認証システムの導入
Wi-Fiネットワークへの不正アクセスを防ぐために、ユーザー認証システムが導入しました。これにより、学内の正規の利用者のみがネットワークに接続できるようになり、セキュリティリスクが大幅に低減されました。個人情報の保護やネットワーク資源の適正利用にもつながっています。