2025.11.11
LANの基礎知識
導入事例の要点
LAN(ローカルエリアネットワーク)は、家庭やオフィスなど限られた範囲で機器同士をつなぎ、データをやり取りするための基本的なネットワークです。インターネットの出入口としても重要な役割を果たしています。
定義
限られた範囲で機器同士を接続するネットワーク。
目的
ファイル共有、プリンタ共有、インターネット接続の共有。
LANの主な構成要素
ルーター
LANとインターネットの橋渡し。IPアドレスの割り当て、NAT(アドレス変換)、ファイアウォール機能などを担う。企業用ルーターにはVPN、QoS、冗長化対応など高度な機能が備わっている。
ハブ・スイッチ
複数の機器をLANで接続する中継装置。ハブは受信したデータを全ての接続デバイスに送信する単純な装置であるのに対し、スイッチはデータの宛先を確認し、特定のデバイスにのみデータを転送する賢い装置。
LANケーブル
機器を物理的に接続するケーブル。通信速度や安定性に影響する。
- Cat5e /1Gbps 一般家庭や小規模オフィス
- Cat6 /1Gbps~10Gbps 高速通信が必要な環境
- Cat6A /10Gbps ノイズ耐性が高く、長距離通信に適する
無線LAN(Wi-Fi)
電波を使って機器をLANに接続する技術。セキュリティではWPA3推奨。SSID非公開やMACフィルタリングも有効。
- Wi-Fi 4(802.11n):最大600Mbps
- Wi-Fi 5(802.11ac):最大6.9Gbps
- Wi-Fi 6(802.11ax):高速・低遅延・多数同時接続に強い
LANとインターネットの関係
- LANはインターネットに直接つながっているわけではなく、ルーターを通じてインターネットと通信します。
- ルーターは、LAN内の機器にプライベートIPアドレスを割り当て、インターネットとの間でNAT(アドレス変換)を行います。
有線LANと無線LANの違い
有線LAN(Ethernet):安定性・速度に優れる。LANケーブルが必要。
無線LAN(Wi-Fi):配線不要で自由度が高いが、電波干渉やセキュリティに注意が必要。
LANのメリットと注意点
メリット
- 高速で安定した通信
- 機器間の連携が容易(プリンタ共有など)
- セキュリティ設定により安全な通信が可能
注意点
- 無線LANはパスワード設定や暗号化(WPA3など)でセキュリティを確保する必要があります。